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企業はトップから変わる

「強い者、頭が良い者が生き残るのではない。変化する者が生き残るのだ」

種の起源で有名なダーウィンは言いました。
変化し続ける市場で生き残るために、企業も変化をする必要があります。

4月17日の会見で日本電産・守永会長は、業績の逆風となる市場環境の変化を「尋常ではない変化が起きた」と表現しました。

今後は構造改革を急ぐ。従来の主力だったハードディスク駆動装置(HDD)向けモーターの工場などの転用や統廃合を進める考えだ。
引用:2019/1/18 日経新聞

同社は、パソコン用のハードディスクドライブ(HDD)用の小型モーターで成長を遂げてきて、同分野では世界トップのシェアを誇ります。
しかし、パソコン需要の減少に伴い、別の事業を重点に定め、事業別売上構成の比率は大きく変化させてきました。市場環境の変化に適応することで、同社を1973年7月23日の創業から50年弱で時価総額4.59兆円(2019/4/26時点)まで成長したのです。

企業が変わるためには、トップである経営者が変わるという意識を持つ必要があります。
過去の成功体験を捨てられず、変わることを厭う経営者は、市場環境に適応できず、淘汰されます。
企業はトップが変わることなく、自ずと変化し市場環境に適応するということはあり得ません。
日本電産のような大企業に限らず、中小企業においてもトップである経営者が今までの習慣や業界内で常識で行う受け身での経営を続ける限り、変わることはできません。

生き残るために何をしなければならないのか?何を変えなければならないのか?と経営者自身が問い続けることが重要です。

経営者の思考・行動の硬直化は企業経営の阻害要因であると言えます。

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